みんぎりまわり

昨日の右回り・左回りの話、自分の空間認識力の弱さを確認するような形になってしまったが(昨日のコメント欄参照)、私が「右回り・左回り」が不得意、というか嫌いなのには実はもう一つ理由があった。
それが「みんぎりまわり」という「もう一つの右回り」の存在だ。知らない人が多いと思うが、「みんぎりまわり」とは

順番を決める時の特殊なジャンケン。
みんなで輪になり、この言葉を唱えながら各自グー・パー・チョキを思い思いに出し、独りだけ異なるものを出した人を起点にして、そこから時計回りに順序を割り振る。
なお「みんぎり」とは、「右」という意味する近世語「みぎり」の訛ったものと思われる。

と定義される、京都方言らしい(語源には驚いた。ほんとかね)。ただ、ここにある「時計回り」というのには私は異議がある。小学校時代の私の周りでは「みんぎりまわり」は「反時計回り」だったのだ。参加者全員が中心を向いて輪になって、「右手方向に進む」のが「みんぎりまわり」、そして「みーぎまーわりっ」といった場合には「時計回り」だった。だった気がする。というか、そのへんのややこしさだけが強く記憶に残っている。ついでに「独りだけ異なる〜」の部分は、よく覚えていないが「勝った人」だったようにも思う。

たださすがに「みんぎりまわり」=「反時計回り」は超局所的なローカルルール、あるいは誤用かとも思ったが、

「♪みんぎりま〜わ〜り」と言ってグー・チョキ・パーをだし、一人異なるものを出した人を起点に右隣へと順番を決めていました。(上から見たら反時計回り)一発で決まらなければ、二回目以降の掛け声は「りのりのり」、じゃまくさいときは「りっ」だけを使っていました。
〜生まれも育ちも京都市右京区「ぱぁぷる式部」さん 02 06/23〜

と書いている人がいて安心したりして、まあいずれにせよローカルはローカルなのだが。しかし↑の引用元をざっと読んでも、右回り・左回りの区別というのは小学生にとって諍いの種だというのが分かるだろう。
「右回り・左回り」に「みんぎりまわり=左回り」が混在するというカオスの中、私は右回り左回りがとっても苦手になったのだった、と今更にして思い出してみた。