右回り・左回り

上の続きだが、山手線でいう「外回り」が名城線でいう「右回り」、つまり「時計回り」ということになっている。

この3つの中では「時計回り」というのが一番分かりやすいと思うのだが、逆回りのことを「反時計回り」と呼ぶしかないのが弱点か。ちなみに英語で言えばclockwiseとcounterclockwiseで、ますますバランスが悪い。といっても外回りとか右回りとかに相当する英語は聞いたことがないが。

外回り・内回りに関しては、分かりにくいとはいえ、どっちがどっちだったかなと思ったら線路の位置を考えれば判別できるので、まあいいだろう。もちろんこれには、鉄道と道路にしか使えないし、右側通行の国では真逆になるという最大の欠点があるわけだが。

で、やっぱり一番ひどいのは右回り・左回りだと思う。円なんだから右へ行ったら次は左に戻るし、左へ行けば次は右に決まっている。そんな中途半端なものを基準にされても困る。一旦どっちがどっちだったかと迷ったら、いくら考えても答えは出ないだろう。「円の上部における、向かって右方向への移動を伴う回転」とかいう定義を丸暗記しておくほかないのだ。要するに何をいいたいかといえば、交通機関での「外回り・内回り」という先人の知恵を無視する名古屋市交通局はどうかしてるんじゃないか、ということなのだが。

そういえば「内回し・外回し」ってのもあるな。ラジオ体操のあれだ。あれはどっちがどっちだ。円の上部において体に対して前方向への運動を伴う、のが内回しか? これはもう、まったく自信がないぞ。