道中読んだ本

父親が古本で買って読み終わったばかりだという本をくれたので、車中で読みきった。

火刑都市 (講談社文庫)

火刑都市 (講談社文庫)

(読んだのは単行本なのだが、書影がないので文庫本にリンク)
舞台は1982年〜1983年の、主に東京(出版は1986年)。20代の若者で、アパートの部屋に「電話がない」という人がいて、それが特に珍しいことのようには書かれていない。当時の自分の記憶と比べて日本はそんなに貧しかったかとちょっと奇妙に思ったが、幼稚園や小学校の同級生で家に電話がない人がいたろうかと考えると、一人ぐらいはいたような気はする。名簿の電話番号欄に「(呼)」って書いてあったような。
ちなみにミステリーなのだが、読み終わっても犯人の動機がまるで理解できなかった。もちろん説明されているのだが、だからといって何故そんなトリッキーな密室犯罪を犯す必要があるのか、全然分からなかった。