樽沢トンネル

樽沢トンネル

今日は吾妻線の樽沢トンネルを見に行ってきた。樽沢トンネルといえば知る人ぞ知る日本最短のトンネルだが、数年後には(というのが何年後なのかはっきりしないのだが)ダム*1建設のため線路が付け替えられ、消滅する予定になっているらしい。また、近くの川原湯温泉というのも、同時に水没する予定だそうなので、ここにも行ってきた。
トンネルがあるのは群馬県吾妻町川原湯温泉は隣の長野原町川原湯温泉のサイトによれば高速で行くとなると上信越道の碓氷軽井沢ICまたは関越道の渋川伊香保ICからいずれも1時間半ということなので、行きは軽井沢経由、帰りは渋川経由にした(東京からの高速代は渋川のほうが500円ほど安い)。
トンネルを列車が通る時間を考えて、まずは温泉。適当な空き地があったので車を止めて、源泉のある共同浴場「王湯」へ。入り口の扉に駐車場の案内図が貼ってあって、私が止めた場所も実は王湯の駐車場だったことが分かった。入湯料は300円。内湯と露天があるが、相互の行き来は一旦服を着ないとできない。めんどくさいので、露天だけにした。5人ぐらいまでなら余裕を持って入れる、つまりはかなり小さな露天風呂。壁が高くて立ち上がらないと外は見えない。お湯のことはよく分からないが、よく温まった。
で、トンネルへ。長野原町側(下り側)から行くと、トンネルの手前に無料の駐車場がある。このあたり
トンネルの付近は狭いので、上り方から来る場合もここに止めるしかないだろう。駐車場があるのはトンネル見物客用ではなくて、吾妻渓谷を訪れる人のためのものだと思う。そしてここから5分ぐらい綺麗な歩道を歩くと、この写真のようなところに到達する。知ってる人は解説不要だと思うが、右後方に見えている鉄骨を組んだようなものがあるのは、トンネルを抜けた先の山側の斜面なので間違えないように。列車が通過するところを見れば一目瞭然なのだが、そっちの写真は銀塩で撮ったので載せられない。
写真だけ見ると、こんなのトンネルにしないでも山を削ってしまえばいいのに、とだれもが思うところだろうが、それなりに強固な岩でできているように見えるので技術的にも崩すよりはトンネルが楽だったのかも知れない。あと、手前が景勝地の吾妻渓谷なので、できる限り景観を破壊したくなかったというのもあるのだろう。
ところでこの樽沢トンネルがなくなると、最短トンネルはどこになるんだろうか。*2

*1:八ッ場ダム。「やんばだむ」と読む。「ッ」の意味ないじゃん。http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/

*2:参照:はてな質問「日本で2番目に短い鉄道トンネルは何ですか?