英文テレックス・電報の書き方

『英文テレックス・電報の書き方』上村建二著 成山堂書店 昭和52年6月28日改訂初版発行

会社のフロアの模様替えが予定されていて、その準備でいらない書類や本は処分しようという話になっている。一昨日のみなとみらい線の本もその一環。これも同様に捨てられそうになっていたところを捕獲してきた。

略語の使い方とか、日本語(ローマ字)で書いてもいいけど駐在員は翻訳係じゃないんだから現地スタッフにも分かるようになるべく英語で書けとか、シチュエーション別の例文とかが載っている。

この本の出た頃は、国際通信の世界で電報にかわってテレックスが急速に普及していた時代だったらしい。東京からサンフランシスコに66語(400文字)の通信文を送信するのに電報(通常電報)だと118円×66語=7,780円のところ、通信時間で課金されるテレックスの場合、400文字が1分で送れて料金は1,080円と非常に安価なんだそうだ。

1回の通信に数千円もかかってたなんていやはや隔世の感とはこのことだなあ、と思ったが、電報の場合、驚いたことに料金(米国向け118円/語)は今もまったく変わっていないのだった。どういう人が使うんだろう。弔電とか?

そして国際テレックスは2005年3月31日に廃止予定。