USPS、国際船便小包廃止

5月14日からアメリカの郵便料金が改定された。国内郵便では封書が1オンス(約28グラム)まで39セントだったのが41セントに値上げ、ただし1オンスを超える1オンス毎に24セント加算だったのが17セントになって、結果的に2オンス以上は値下げになるという微妙なものなのだが、その背後でこっそりと国際郵便制度が改変されていて、国際小包にあった「船便」の区分が廃止されてしまった。これからは全部航空便になる。

信書についてはもう何年も前に船便は廃止されていた。しかし「急がないけど安く送りたい」という需要がそうそうなさそうな手紙と違って、小包にはある程度船便の需要があるからこそ残っていたのだと思うのだ。何しろ航空小包は高い。料金の差がいくらだったか今からGoogleキャッシュとかで探すのも大変なのでやめておくが、例えば日本からアメリカに10kgの小包を送る場合、航空便で17,650円のところ、船便なら6,750円*1と、まあそれぐらいの差があるのだから(日本→アメリカの船便は廃止されていない)。

個人向けの小包で船便を提供しているのは既に郵便局だけだったようなので、その前提で、売上を増やしたい→安い船便じゃなくて高い航空便を使わせるようにすればいい→じゃ、船便廃止しよう。というのは実に合理的な判断だとは思うのだが、だからといってにべもなくバッサリ廃止してしまうというのがなんともこの国らしいといえるかもしれない。

ちなみにgoogle:船便廃止でググってみると、一番困っているのはeBayなどで個人輸入をしている人のようだ。ご愁傷様。