アメリカ大使館の警備

今日は用があってアメリカ大使館に行った。入口に空港のような金属探知機があったりするのは特に驚くには足りないのだが、驚いたのは自動車用のゲートの警戒っぷりだ。
近くには日本の警察のごつい装甲車も止まっていて、警官も公道上には数人いるのだが、車のチェックは大使館が自前でやっている。車道のレベルから門までがスロープなのだが、そのスロープの上下にバリケードがある。車道側のバリケードは地面から太いポールが突き出していて、これが電動で出たり引っ込んだりする。門側は鉄製のロイター板みたいなものがあって、車を通すときだけ地面が平らになる。それに加えて、普通の鉄扉がある。
車が来るとこのスロープの上(つまり2つのバリケードの間)で止めて、ガードマンが車体の下を鏡で覗いて検査する。そのために地面にライトが仕込んである。トランクを開けさせるのはもちろん、ボンネットも開けて、さらには給油口まで開けさせていたようだった。1台の検査に3分ぐらいかかる。検査されるのは外来の車だけではなく、外交ナンバーをつけた大使館の車や、米軍のナンバープレート*1をつけた車両ですらまったく同じ。本気だ。本気で自動車爆弾を警戒している。
世界の嫌われ者になるというのはこういうことなんだろう。

*1:Yナンバーですらないやつ。米軍人の所有車じゃなくて、米軍自身の所属車両だと思う。初めて見た。