交通博物館

昨日は久々に交通博物館へ行ってきた。特別展の「東京駅開業90周年記念 〜東京ターミナル形成史〜」が目的。交通博物館はまもなく閉館してしまうわけで、といっても今回が最後の訪問ということもないとは思うのだが、もう一度よく見ておこうという気持ちもありつつ。
特別展の会場はいつものあの入り口近くの展示室で、順路に従うとまず左側のガラス張りのところに新橋、東京、上野とあって、右側背後のスペースには万世橋と新宿、最後におまけ的に両国と飯田町と池袋と渋谷が小さく取り上げられているという形。駅ごとに古写真や絵葉書、図面などが展示されていた。現役時代の旧新橋駅の写真が面白かったかな。
その後、今回初めて、映画ホールで映画を見た。冬の鉄道記録映画会と題して、1974年と1979年に作られた国鉄の記録映画を4本(詳しくはリンク先で)上映していた。中身は当然貴重な映像、懐かしの車両オンパレードなのだが、それ以前に、小学校のときに見せられた理科か何かの短編映画のようなモワンモワンとした音声とノイズの多い画面が懐かしかった。会場には子供も多かったが、今の子にはあんまり面白くない映画だったと思う。
ちなみに4本あるうちの4本目、飯山保線区を扱ったものは、雪と格闘する保線区を取材に行ったのだがこの年(1979年)は暖冬でろくな画が撮れなくて、観光情報まで交えてお茶を濁してしまいました、みたいな映画だったが、ほかのはちゃんとしていた。特に車両の耐雪技術開発の映画(1974年)は、旭川でオヤ901という試験車を使ってやっていた試験の模様で、ボディマウントとか雪切り室とか、その後東北上越新幹線で結実した技術の生まれる過程が垣間見られるものだった。