東京ジオサイトプロジェクト「沈黙のシールドマシン展」

表題のイベントが、一昨日・昨日と開催された。日比谷共同溝の工事現場(虎ノ門立坑)に潜って、立坑の底にシールド掘削機が据え付けられ、発進を待っている状況を、シールド機の先端まで行って見学できるという素晴らしい企画。

2時間待ちの後、螺旋階段で1層下へ降りるとそこは巨大な地底空間。廃土や排水を処理するための機械や水槽が大きなスペースを占めているようだった。その真ん中に直径16mだかの竪穴が開いていて、そこを遊園地の絶叫マシンのような起動の仕方をする工事用エレベーターでずんずんと下る。
シールド機を見下ろすレベルでエレベーターを降り、さらに螺旋階段で10mほど降りるとそこは地表から40m地点。シールド機が鎮座している。機体の右側面に沿って前頭部に回ると、多数のツメがついた回転部を間近に見て、手で触れることもできる。シールド機が向かう方向にはコンクリの壁が円形にくり抜かれて、シールド機の突入に備えている(上掲写真)。
続いて螺旋階段を上って、完成済みの麻布共同溝を活用した「トンネルギャラリー」。地底を題材にした内山英明氏の写真がトンネルに沿って展示されているのを見学して戻り、エレベーターに並んで乗って、また階段を上がり、地上に帰還した。
いやあ、いい経験をした。